マーガレット 種 エピローグ
名前 :種[泪]
HP :0
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:0
剣:
設定:
全てが終わって悟る。
私は何者だったのか。
私は何物だったのか。
私の存在は、概念であった。
オーナークウシキの下に作り出された、
勝負のための"剣師"。
それは即ち、ゲームに参加するための"駒"である。
それ以上でも、以下でも、ない。
私の存在価値は、
クウシキが思うとおりに戦って、勝ちか負けかを決することだけ。
そこに私の意志は介在しない、と言うよりも、むしろ、それが私の意思そのものであると言っていい。
私はその為に、"在る"のだから。
ゲームに負けたことで、
私は用済みとなった。
悲しくはない。
そもそも、悲しいと思う"心"が無い。
それでも。
それでも、勝ちたかった。
勝ちたかった。勝ちたかった。
何故か涙が溢れる。
しかし、それも、クウシキが定めたこと。
私の感情に拠るものではない。
だけれども、クウシキは、私が負けたとき、涙を流さなかったようだ。
私は、何故泣いているのか。
もしかしたら、クウシキの代わりに泣いているのかもしれない。