『スカイ・クロラ』

映画の方です。小説の方ではありません。


映画館で映画を見れなかったので、DVDを買いましたです。


うーん、まあ、映画と原作じゃ、感じられるものは当然違うだろうけど、
むしろ、
押井監督と僕との(原作の)『スカイ・クロラ』の感じ方が違ったのだろうな、
という感じを受けました。


空を飛んでいる感触や、基地の描写、マテリアル(物質的部分)は、
綺麗なのだけれど、
空を飛んでいるときのユーヒチ(ユーイチ)の感情は全然伝わってこない。


それと、突然背景説明のような長い台詞が入ってきたのが気になった。
確かに、それを理解しなければこの物語の置かれている状況は分かりにくいかもしれないけど、
物語の中にその説明を入れるのは明らかに不自然で、
それは台詞ではなくましてや映画外の情報(宣伝とかパンフとか原作とか)でもなく、
「映画」の中で伝えるべきだったと思う。
伝わらないなら、それはそれでいいと思う。


まぁ、僕は押井監督の過去の作品も見たこともないし、
そもそも普段映画を見ないので(DVDを見るのだって初めてだ)、
これは戯言にしかならないのだけど。


映像としては、圧倒的。
作品世界の空気、が、ちゃんとこちらに伝わってくる。
存在感が有る。
傍から見ているのではなく、世界に引き込まれる感じ。
すごい。